週刊少年マガジン / 通常連載

陽子さん、すがりよる。

『陽子さん、すがりよる。』は、週刊少年マガジンの年別掲載作品一覧作品として記録されている漫画です。出版社は講談社。作者(作画)はスズモトコウ。原作者などは-です。連載期間は2018年36・37合併号 - 2019年18号

あらすじ・ネタバレ

「友達がほしい」と思っていても、どう話しかければいいのか分からず、いつも一人で過ごしてしまう女子高校生・陽子さん。 人付き合いが苦手な彼女は、教室で自然に会話の輪へ入ることも、相手との距離を測ることもできない。 そんな彼女が、たまたま出会った不良っぽい雰囲気の男子生徒に目を留める。 相手もまた、周囲から怖がられやすく、授業のペア作りで組む相手を見つけられないという似た悩みを抱えていた。 陽子さんは「この人なら友達になれるかもしれない」と考え、勇気を振り絞って近づこうとする。 しかし、本人は真剣なのに、行動は少しずつずれてしまう。 声をかけるタイミングを逃したり、相手の反応を深読みしたり、離れたくない気持ちが強すぎて、まるで相手にすがりつくような態度になったりする。 その一途さと不器用さが、物語の笑いを生み出していく。 陽子さんは積極的で社交的な主人公ではない。 むしろ、失敗するのが怖く、嫌われる可能性を考えるだけで身動きが取れなくなるタイプだ。 それでも「初めての友達」を作りたいという願いだけは諦めず、小さな一歩を何度も踏み出す。 二人の間では、親切のつもりの行動が誤解されたり、普通の会話が大事件のように膨らんだりするが、そこには相手を傷つけたくないという優しさがある。 友達作りを題材にしながら、学校生活の些細な場面を大げさな騒動へ変えるコメディであり、陰キャラの心の動きを細やかに拾うハートフルな作品でもある。 また、陽子さんの言動は「コミュニケーションが苦手な人は何も考えていない」という描き方になっていない。 彼女は相手の表情や声色を細かく観察し、嫌われないように考えすぎるからこそ、行動が不自然になる。 読者はその空回りに共感しながら、少しの変化を発見することになる。 昨日まで一言も話せなかった相手に挨拶できた、同じ場所にいても逃げずにいられたという進歩が、派手な勝利よりも大切に描かれる。

豆知識・雑学・よくある質問

人との距離を縮めるには、相手の話を聞き、冗談が通じる範囲を見極め、困っている時に押しつけず支えることが大切です。陽子のように積極的に甘えたり頼ったりする人物と、受け止める側の人物が関わると、好意と負担の境界が会話の中に現れます。タイトルの「すがりよる」は、恋愛における一方的な接近だけでなく、互いに弱さを見せる行為としても読めます。

読者の感想・考察まとめ

陽子さんの必死すぎるアプローチを面白がりつつ、彼女が少しずつ他人とつながっていく過程を見守る楽しさが魅力だ。

読み方・略称・英題

ようこさん、すがりよる。

備考

『マガジンポケット』から出張掲載 / 2018年36/37号、2019年02/03、18号掲載

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