月刊コミック電撃大王 / 通常連載

誰も知らない塔のある町

『誰も知らない塔のある町』は、月刊コミック電撃大王の過去掲載作品として記録されている漫画です。出版社はKADOKAWA。作者(作画)はつねよし。原作者などはあかほりさとる 脚本協力:印南遊です。連載期間は2014年8月号 - 2017年3月号。

あらすじ・ネタバレ

小さな町に、ある日突然、巨大な塔が建造される。完成直後は大きな話題になったものの、人々はほどなく塔の存在を忘れ、そこに住む者や町の事情だけが取り残される。塔をめぐる謎に関わる少年少女たちは、なぜ人々が塔を記憶できないのか、誰が何のために建てたのかを探り始める。町の住人にとっては日常の風景に戻った塔が、主人公たちにとっては現実の仕組みを揺るがす異常の中心となる。忘却、閉じた町、塔に隠された秘密を軸に、登場人物たちが自分の記憶と他者とのつながりを確かめていくミステリー・ファンタジー。

豆知識・雑学・よくある質問

カドコミでは、町に突然建てられた巨大な塔が一時的に話題になった後、人々の記憶から忘れられたという導入が示されている。作者はつねよし、原作は印南遊で、単行本は全3巻。塔は単なる高い建物ではなく、町の住人の認識や記憶に作用する異常として機能するため、目に見えているものを誰も覚えていないという不気味さが作品の核になる。日常の町を舞台にした物語なので、学校、商店街、家族など身近な風景が、塔の謎を調べる手がかりにも、忘却によって消える危険のある場所にもなる。

読者の感想・考察まとめ

この作品の恐怖は、塔そのものよりも、誰かが大切なものを忘れているのに、それを忘れた事実に気づけないことにある。記憶を共有できなければ、出来事は存在しなかったことにされ、被害や約束も証明できない。主人公たちが塔を覚えていることは、特別な能力である一方、周囲からは現実を誤認している人間に見られる危険も持つ。忘れられた塔を調べる行為は、過去を掘り起こすことだけでなく、今ここにいる人々の認識を問い直すことになる。町が塔を受け入れたのではなく、塔に合わせて記憶を書き換えられたのだとすれば、日常の安定は安心ではなく、異常に慣らされた状態かもしれない。

読み方・略称・英題

誰も知らない塔のある町 / だれもしらないとうのあるまち

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