モーニング / 通常連載

自転車野郎

『自転車野郎』は、モーニングの過去掲載作品として記録されている漫画です。出版社は講談社。作者(作画)は米田達郎。連載期間は2015年26号 - 2015年33号。

あらすじ・ネタバレ

健康的な少年・丸井輪太郎は、自転車で各地を走った経験から旅の面白さに目覚め、日本一周二万キロの自転車旅行を決意する。輪太郎は友人の矢野陣太郎らとともに出発し、各地の峠や道路、港町を通り抜けながら、土地の人々に助けられたり、思わぬトラブルに巻き込まれたりする。旅先で出会う人々の親切、地域ごとの風景や風俗、資金や体力の不足といった現実が、少年たちの旅を一筋縄ではいかないものにしていく。自転車を走らせて日本列島を巡る行程を通じて、仲間との友情と、自分の目で世界を確かめる冒険心を描いた長編自転車漫画である。

豆知識・雑学・よくある質問

本作の旅の目標は、日本一周二万キロという大きな距離に設定されている。現代の観光旅行とは違い、旅の途中で宿や食事を確保し、故障や天候、道の険しさを乗り越えなければならないため、自転車旅行の負担が物語の緊張感になる。旅先の人に世話になりながら進む構成は、観光地の紹介だけでなく、土地の暮らしと旅人の交流を描く方法にもなっている。よくある質問の「サイクルロードレース漫画なのか」については、競技場で順位を争う作品ではなく、各地を走破する旅行・冒険漫画である。終盤には九州最南端の佐多岬を目指す行程も登場する。

読者の感想・考察まとめ

自転車野郎の面白さは、目的地に着くことよりも、そこへ向かう途中で計画が崩れ、人の助けを借り、仲間との関係が変化していく点にある。自転車は自動車ほど速くなく、徒歩より遠くへ行けるという中間的な乗り物なので、土地の匂いや道の傾斜、人との距離を身体で感じられる。輪太郎たちは旅を通じて自由を求めるが、自由には体力、資金、判断力、他人への感謝が必要だと知っていく。日本一周という大目標は、少年が広い世界へ踏み出す象徴であると同時に、日々の小さな問題を解決する積み重ねとして描かれている。

読み方・略称・英題

自転車野郎 / じてんしゃやろう

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