週刊少年マガジン / 通常連載

聲の形

『聲の形』は、週刊少年マガジンの年別掲載作品一覧作品として記録されている漫画です。出版社は講談社。作者(作画)は大今良時。原作者などは-です。連載期間は2013年36・37合併号 - 2014年51号

あらすじ・ネタバレ

石田将也は、退屈を嫌い、刺激を求めて行動する少年だった。 そこへ耳の聞こえない転校生、西宮硝子がクラスへやって来る。 硝子は補聴器を使い、周囲と筆談などで意思を伝えようとするが、将也は彼女の立場や困難を理解できないまま、からかいや乱暴な振る舞いを繰り返してしまう。 最初は硝子に向けられていた教室の視線が、やがて将也自身へ向かい、彼は仲間から距離を置かれることになる。 時間が経つにつれて、将也は過去の自分の行動が硝子をどれほど傷つけたのかを考えるようになる。 高校生になった彼は、人との関わりを避け、周囲の顔をまともに見られないほど孤立していた。 それでも、もう一度硝子に会って謝りたいという思いだけは消えない。 硝子もまた、傷つけられた記憶や自分を責める気持ちを抱えており、再会した二人の間には、謝罪だけでは埋められない距離が残っている。 本作は、障害やいじめを題材にしながら、単純に被害者と加害者を分けて終わる物語ではない。 教室にいた生徒たちは、見て見ぬふりをしたり、面白がったり、責任を誰か一人に押し付けたりしていた。 将也が苦しむ側になった後も、彼が完全な被害者になったわけではない。 誰かを傷つけた記憶、傷つけられた記憶、何もできなかった後悔が、登場人物それぞれの中に残っている。 永束との映画作りをきっかけに、将也は少しずつ仲間と過ごす楽しさを知り、硝子を中心にして過去の同級生たちとの関係も動き始める。 言葉や手話、表情、視線、沈黙など、伝え方の違いが人間関係に影響し、相手の気持ちを決めつける危うさも描かれる。 やがて将也と硝子は、過去から逃げるだけでなく、自分たちがこれから誰とどう生きていくのかを考え始める。 恋愛だけに還元できない、罪悪感と赦し、孤立と再生をめぐる青春ドラマである。 将也と硝子は過去を消せないまま、それでも相手の声を聞こうとする。 人と人が完全に分かり合えなくても、分かろうとする行動を続けられるかが、物語の核心に置かれている。

豆知識・雑学・よくある質問

将也は手話を学び、硝子を探し出して再会するが、過去を一言で清算することはできない。 しかし、仲直りを望む気持ちがあっても、全員が同じ考えになるとは限らない。

読者の感想・考察まとめ

将也の謝罪は、過去の行動を一度説明すれば終わるものではなく、硝子や周囲の人が抱える傷と向き合い続ける過程として描かれる。硝子も自分を責める気持ちを抱え、加害と被害を単純に分ければ解決できない関係が残る。手話や筆談、視線、沈黙など言葉以外の表現を重ねることで、相手の声を聞くとは発言を理解するだけでなく、傷つけた事実から逃げないことだと示されている。

読み方・略称・英題

聲の形(こえのかたち)/A Silent Voice

備考

2013年12号読み切り掲載

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