月刊アフタヌーン / 通常連載

無限の住人 〜幕末ノ章〜

『無限の住人 〜幕末ノ章〜』は、月刊アフタヌーンの通常作品として記録されている漫画です。出版社は講談社。作者(作画)は滝川廉治/陶延リュウ/沙村広明。連載期間は2019年7月号 - 2024年7月号。

シリーズ作品・関連作品

あらすじ・ネタバレ

逸刀流との戦いから八十年以上が過ぎ、時代は幕末へ移る。土佐で隠れて暮らしていた不死の侍・万次の前に坂本龍馬が現れ、土佐藩士を守ってほしいと頼む。万次は龍馬とともに京へ向かうが、そこでは新選組をはじめ佐幕派の剣士たちが待ち受けていた。薩長同盟の成立や海援隊の動揺を経て、諸藩から命を狙われる龍馬の護衛が万次の使命となる。史実の幕末を舞台にしながら、龍馬を斬った人物をめぐる謎と、死ねない万次だけが背負う長い記憶が物語を動かす。やがて龍馬暗殺の真相を追う戦いは、江戸の宗理屋敷へと舞台を移し、シリーズの最終決戦へつながっていく。

豆知識・雑学・よくある質問

本作は沙村広明の『無限の住人』から八十年余り後を描く公式続編で、幕末の実在人物である坂本龍馬や新選組が登場する。万次は傷を負っても再生する不死身の侍だが、不死は無敵を意味せず、拘束や損傷、長い人生で蓄積した記憶が彼の弱点にもなる。幕末の政治史では薩長同盟、海援隊、近江屋事件などが重要な背景となるが、漫画では史実の空白に万次の視点を組み込み、剣客たちの技量と政治の流れを同時に見せる。前作を知らなくても時代劇として読める一方、万次の過去を知っていると彼が龍馬を守る意味がより深く感じられる。

読者の感想・考察まとめ

龍馬を守る万次という組み合わせは、歴史を変える英雄と、歴史の外側で生き続ける者の対比になっている。龍馬は未来の国家像を語りながら暗殺の危険から逃れられず、万次は何度でも立ち上がれるのに、守れなかった人々の記憶から逃れられない。史実では結果が知られている出来事を扱うため、読者の関心は龍馬が生き残るかだけでなく、万次が何を選び、歴史の必然にどう抵抗するかへ移る。現実の幕末に異形の剣士を置くことで、英雄の死を美談に固定せず、残される者の責任と喪失を描く作品になっている。

読み方・略称・英題

むげんのじゅうにん ばくまつのしょう / 無限の住人幕末ノ章

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