月刊コミック電撃大王 / 通常連載

灰の双子は白黒つけずに世界を救います。

『灰の双子は白黒つけずに世界を救います。』は、月刊コミック電撃大王の過去掲載作品として記録されている漫画です。出版社はKADOKAWA。作者(作画)は七桃りお。連載期間は2020年4月号 - 2021年11月号。

あらすじ・ネタバレ

先代の勇者と魔王が相討ちになった「白黒大戦」から14年、世界では勇者を名乗る者たちが各地で狼藉を働き、魔族との争いも終わっていなかった。そんな時代に、勇者と魔王、相反する二つの魂を混ぜて転生した双子が現れる。二人は人間か魔族かという二択に収まらず、互いの力を使いながら旅を始める。転生の過程で世界各地へ散らばった、かつての勇者の権能であるスキルを集めることが目的だ。行く先々で偽勇者や魔族、傷ついた人々と関わり、白と黒のどちらかを選んで敵を決めるのではなく、両方の事情を見て問題を解決していく。双子の力と関係が深まるほど、勇者と魔王を分けて争わせてきた世界の仕組みも見えてくる。

豆知識・雑学・よくある質問

作者は七桃りお。KADOKAWAの電撃コミックスNEXTから刊行されたケモミミ世直しファンタジー。第1巻の公式紹介では、白黒大戦から14年が経っても世界が混乱し、勇者の権能が散らばっている設定が示されている。作品名の「白黒つけず」は、勇者側か魔王側かを単純に決めない双子の立場と、善悪を一色で判断しない物語の方針を表す。双子は勇者と魔王の両方の魂を受け継ぐため、敵対する二つの陣営の力を使える。作者は『箱庭王国の創造主サマ』も手がけており、本作でも獣耳の少女たちと異世界冒険を組み合わせている。

読者の感想・考察まとめ

勇者と魔王を一人ずつ配置する通常のファンタジーでは、世界を救う側と倒される側が最初から決められている。本作の双子はその境界を一つの家族に集めることで、対立を終わらせるには「どちらが正しいか」を決めるだけでは足りないと示す。散らばったスキルを集める旅は、強さを増す冒険であると同時に、過去の戦争が残した力を回収し、誰が何のために使うかを選び直す作業でもある。二人が同じ血筋や魂を持っていても考え方が完全に一致するわけではない点も重要で、白黒をつけないことは曖昧に逃げることではなく、違いを抱えたまま協力することだろう。可愛らしいケモミミ表現と無双的な戦闘の裏で、敵味方のラベルが人を傷つける仕組みを問い直す作品になっている。

読み方・略称・英題

はいのふたごはしろくろつけずにせかいをすくいます

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