月刊コミック電撃大王 / 通常連載

リベリオ・マキナ

『リベリオ・マキナ』は、月刊コミック電撃大王の過去掲載作品として記録されている漫画です。出版社はKADOKAWA。作者(作画)は舘津テト。原作者などはミサキナギです。連載期間は2019年8月号 - 2021年1月号。

あらすじ・ネタバレ

1980年のヘルヴァイツ共和国では、人間と吸血鬼が共存し、オートマタ技術も発展していた。水無月は、平穏な国でカノン=ザンデルホルツと暮らす少年に見えるが、実は禁忌とされた戦闘用オートマタ《白檀式》の最後の一体だった。カノンもまた、かつて大量虐殺を引き起こした《白檀式》の開発者、ハルミ・ビャクダンの娘という秘密を抱えている。二人は素性を隠して生活していたが、作業用オートマタの暴走事故に遭遇したことで、過去の技術と国家の隠蔽に関わる事件へ引き込まれる。水無月は本来、戦闘のために作られ、人間の命令に従う存在だった。しかしカノンや仲間たちとの触れ合いを通じて、人間の感情、自由、罪を自分の問題として考えるようになる。平和を守るために封印された兵器の記憶が目覚めると、人間と吸血鬼の共存社会を揺るがす勢力との戦いが始まり、水無月とカノンは自分たちの出自に抗う道を選ぶ。

豆知識・雑学・よくある質問

ミサキナギ原作、れい亜キャラクターデザイン、舘津テト作画の小説・コミック作品。電撃文庫公式では「英雄になるはずだった少年と、姫であったはずの少女の熱き叛逆譚」と紹介されている。オートマタは人形型の機械人形で、《白檀式》は高い判断能力と会話能力を持つ一方、過去の惨劇のため禁忌とされた。よくある質問として、水無月は人間なのかという点では、外見や感情表現は人間に近いが、戦闘用オートマタとして作られた存在である。カノンは単なるヒロインではなく、《白檀式》の開発者の血を引く少女として、事件の過去と現在をつなぐ。吸血鬼と人間が共存する設定は、異種族間の政治と差別の問題も背景にしている。

読者の感想・考察まとめ

水無月の反逆は、機械が人間に勝つという話ではなく、命令に従うだけの道具が自分の判断で誰かを守る話である。彼は戦闘能力を持つから英雄になれるのではなく、過去の虐殺に関わる自分の存在を知りながら、それでも誰を救うかを選ぶことで英雄性を獲得する。カノンもまた、母親の罪や家柄によって運命を決められた「姫」ではなく、自分の意思で水無月と行動する。オートマタと吸血鬼という異質な存在を置くことで、人間らしさを生まれや種族ではなく、記憶を引き受けて選択する能力として問い直している。平和な共和国の裏に封印された兵器の歴史があるため、二人の冒険は個人的な逃避ではなく、共存社会が過去の責任をどう扱うかという政治的な叛逆にもなっている。

読み方・略称・英題

リベリオ・マキナ

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