月刊コミック電撃大王 / 通常連載

リコとハルと温泉とイルカ

『リコとハルと温泉とイルカ』は、月刊コミック電撃大王の過去掲載作品として記録されている漫画です。出版社はKADOKAWA。作者(作画)はヒジキ。連載期間は2011年6月号 - 2013年8月号。

あらすじ・ネタバレ

母親の仕事の都合で、主人公のリコは幼いころに住んでいた田舎町・伊流川町へ下宿することになる。下宿先は、かつて一緒に遊んだ幼なじみの女の子・ハルの家。しかしリコは幼いころの記憶が薄く、ハルがどれほど変わっているのかも覚えていない。再会したハルは伊流川町を心から愛しており、温泉街を盛り上げる町おこしの部活「イルカ部」の部長をしていた。リコは歓迎されると同時に、半ば強引にイルカ部へ入部させられ、町のPR活動やボランティア、イベントの手伝いに参加する。クラスメイトや商店街の人々も巻き込みながら、二人は伊流川町の魅力を探し、親善大使として町を宣伝することになる。温泉、田舎の暮らし、幼なじみとの再会、少女同士の距離感を軸にしたドタバタ町おこしコメディ。

豆知識・雑学・よくある質問

作者はヒジキ。『月刊コミック電撃大王』で2011年から2013年まで連載され、全4巻が刊行された。舞台は温泉街の伊流川町で、リコが母親の都合から町へ戻り、幼なじみのハルと再会する。ハルが部長を務める「イルカ部」は、イルカを飼育する部活ではなく、町のPRやボランティアなどを行う地域振興活動の部である。リコはイルカ部親善大使、のちに伊流川小町(仮)として町の顔になる。題名にイルカが入っているが、作中ではイルカそのものより、伊流川という地名と町おこしの語呂を使ったギャグが中心。全4巻の中で、幼なじみやクラスメイトが町の活動へ参加し、学校と地域の境界がゆるやかに混ざっていく。

読者の感想・考察まとめ

町おこしは、外から観光客を呼ぶ施策に見えて、実際には住民が自分の町をどう見直すかという活動でもある。ハルは伊流川を愛しているが、リコにその魅力を押しつけるだけでは、町の良さは伝わらない。リコが久しぶりの視点で温泉街を歩くことで、住民には当たり前になった風景や人の優しさが再発見される。イルカ部の活動は、PRの成果や観光客の数だけで評価できず、部員が町の人と関係を作る過程そのものに意味がある。幼なじみのハルがリコを強く歓迎する一方、リコの記憶が薄いというずれは、同じ過去を共有していても思い出の重さは同じではないことを示す。温泉街のゆるい空気と百合的な親密さを楽しみながら、好きな場所を他者と分かち合うには、相手のペースを尊重する必要があると感じさせる作品。

読み方・略称・英題

リコとハルとおんせんとイルカ

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