月刊コミック電撃大王 / 通常連載

マブラヴ オルタネイティヴ トータル・イクリプス

『マブラヴ オルタネイティヴ トータル・イクリプス』は、月刊コミック電撃大王の連載作品。作画はイシガキタカシ、原作はアージュ。連載期間は2009年9月号 - 2011年11月号、全3巻・全15話。

シリーズ作品・関連作品

あらすじ・ネタバレ

人類がBETAと戦い続ける世界で、アラスカの国連軍ユーコン基地では、次世代戦術機の開発計画「プロミネンス計画」が進められていた。各国から集まった技術者とテストパイロットは、BETAとの戦場で生き残るための新型機を作ろうとするが、国家ごとの設計思想や軍事上の利害が衝突する。日本帝国斯衛軍の篁唯依は、過去の京都防衛戦で家族や仲間を失った経験を持ち、戦術機開発に強い責任を感じていた。アメリカのテストパイロット、ユウヤ・ブリッジスは、複雑な出自と過去へのわだかまりを抱えながらユーコンへ赴任する。二人は機体の性能や訓練方法をめぐって反発するが、BETAの襲撃や試験中の危機を通して、互いの技術と覚悟を認めていく。新型戦術機の開発競争は、やがて人類の生存を左右する実戦へ変わり、技術者と兵士は研究室だけでなく戦場で選択を迫られる。

豆知識・雑学・よくある質問

『マブラヴ オルタネイティヴ』のスピンオフとして、2007年に小説連載が始まり、漫画・アニメ・ゲームへ展開したメディアミックス作品。舞台は本編開始の少し前で、アラスカのユーコン基地における次世代戦術機開発が中心となる。よくある質問として、本編の白銀武が主人公なのかという点では、中心人物は篁唯依とユウヤ・ブリッジスであり、本編とは異なる地域・時期・登場人物の物語である。BETAとの戦争だけでなく、各国の戦術機技術、国際的な開発競争、パイロットの文化差が見どころ。漫画版には唯依の過去を描く「帝都燃ゆ」のような関連作品もあり、京都防衛戦の経験が彼女の人格形成に影響している。

読者の感想・考察まとめ

トータル・イクリプスは、巨大な敵と戦う英雄譚であると同時に、兵器を作る人間の物語でもある。新型戦術機は完成すれば戦局を変える可能性があるが、設計思想が違えば、どの国の兵士を守り、どの国の技術を優先するかという政治問題になる。唯依とユウヤの対立も、性格の不一致だけではなく、戦争で失ったものと、技術を信じる方法の違いから生じる。訓練と実戦を重ねることで、二人は相手を自分の基準で評価するのをやめ、異なる経験が機体と部隊に必要だと理解する。美少女とロボットの組み合わせを、国際共同開発、戦争のトラウマ、技術者の責任へ広げた外伝であり、本編世界の広がりを示す作品である。

読み方・略称・英題

マブラヴ オルタネイティヴ トータル・イクリプス

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