月刊コミック電撃大王 / 通常連載

ソラとウミのアイダ

『ソラとウミのアイダ』は、月刊コミック電撃大王の過去掲載作品として記録されている漫画です。出版社はKADOKAWA。作者(作画)はべっこうリコ。連載期間は2017年11月号 - 2019年1月号。

あらすじ・ネタバレ

ある時、世界中の海から魚が消え、地上の漁業だけでは食料をまかなえなくなった。水産省は海水を宇宙空間に閉じ込めた「宇宙イケス」を作り、宇宙で魚を捕る新しい漁業の試験を始める。広島県尾道には宇宙漁師を育成する施設が設けられ、女性初の宇宙漁師を目指す候補生として、空町春、村上波乃、ルビー・安曇、櫻舞湖、薪真紀子ら六人の少女が集まる。出身も性格も違う六人は、訓練方法や漁の考え方で衝突し、女性が宇宙漁師になることを快く思わない周囲の偏見にも直面する。それでも、宇宙イケスにいる危険な宇宙魚を相手に実戦を重ねるうち、彼女たちは互いの得意分野を認めていく。守護神の力を借りた漁や仲間の救出を通じ、候補生たちは宇宙漁師として、そして一つのチームとして成長する。

豆知識・雑学・よくある質問

広井王子とフォワードワークスが原作・監修を担当し、漫画版はべっこうリコが作画した。スマートフォン向けの宇宙魚捕獲アクションゲームから、漫画・テレビアニメへ展開した作品である。尾道が舞台になっているのは、現実の港町の風景と宇宙開発を結びつけるためで、日常的な町並みから宇宙へ出る落差が魅力になる。よくある質問として、宇宙イケスとは何かという点は、海水を宇宙空間に保持して魚を育てたり捕獲したりする人工の漁場である。女性候補生が中心なのは、宇宙漁業の人材不足と男女の機会均等をめぐる設定が背景にある。

読者の感想・考察まとめ

魚が海から消えたという大きな危機を扱いながら、物語の中心は六人の候補生が訓練で失敗し、けんかし、少しずつ連携を覚える過程にある。宇宙漁は単なるSF的な見せ場ではなく、誰が危険を引き受け、誰が仲間を支えるかが可視化される共同作業だ。特に女性が宇宙漁師になることへの抵抗は、未知の怪物との戦闘とは別種の社会的な壁として機能する。春の明るさだけで全員をまとめるのではなく、各人の過去や価値観を認めることでチームが成立する点が重要である。海を失った世界で空に漁場を作る設定は、人類の技術力と自然環境の脆さを同時に示す、希望と不安の入り混じったSFの比喩にもなっている。

読み方・略称・英題

ソラとウミのアイダ

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