月刊コミック電撃大王 / 通常連載

その姉妹はたぶん恋する葦なのだ

『その姉妹はたぶん恋する葦なのだ』は、月刊コミック電撃大王の過去掲載作品として記録されている漫画です。出版社はKADOKAWA。作者(作画)は紺矢ユキオ。連載期間は2015年12月号 - 2017年7月号

あらすじ・ネタバレ

二人の姉妹を中心に、家族としての親しさと、恋愛に似た特別な感情の境界を描く青春ストーリー。姉妹は同じ家で暮らし、互いの性格や弱さを誰よりもよく知っているが、近すぎるからこそ相手への気持ちを簡単な家族愛として片づけられない。学校や日常の出来事、周囲の人物との関わりを通して、二人は自分たちの関係をどう呼ぶのか、どこまで踏み込んでよいのかを考えることになる。仲がよい姉妹という外側から始まり、友情、依存、憧れ、恋心が入り混じる心の動きを静かに追う、姉妹を題材にした学園ラブストーリー。

豆知識・雑学・よくある質問

作者は紺矢ユキオ。『月刊コミック電撃大王』で連載され、電撃コミックスNEXTから全2巻が刊行された。作品データでは2017年7月号まで掲載されたことが確認できる。タイトルの「葦」は、水辺で群生し、風に揺れながらも折れにくい植物を指す。二人が互いに寄り添いながら周囲の視線や自分の感情に揺れる姿を、葦のイメージに重ねた題名と考えられる。作者の別作品にも近い年齢の人物同士の距離や、恋愛と日常の境界を扱うものがあり、本作も関係性そのものを中心に読むタイプの作品。

読者の感想・考察まとめ

姉妹は生まれた時から近い関係にあるため、他人同士の恋愛にある「出会い」や「距離が縮まる過程」が見えにくい。その分、同じ家で過ごす何気ない時間や、相手だけに見せる表情が、恋愛作品の告白に近い意味を持つ。葦は一本だけではなく群れで生える植物だが、密集していてもそれぞれが別の茎である。姉妹も一体のように見えながら、別々の意思を持つ人間として自立しなければならない。相手を守りたい気持ちが、相手の自由を奪うことにならないかという問いが、家族愛と恋愛の境界にある。本作は刺激的な結論を急がず、近しい二人が自分たちの関係に名前を付けようとする過程に余韻を持たせる作品。

読み方・略称・英題

その姉妹はたぶん恋する葦なのだ / そのしまいはたぶんこいするあしなのだ

備考

単行本最終巻未発売。

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